ヘアサイクル

髪には「ヘアサイクル」と呼ばれる周期があります。

一定期間成長したあとで、自然に抜け落ち、新しい髪に生え替わるものです。ヘアサイクルは、成長期→退行期→休止期→成長期・・・を繰り返しており、髪が抜けた毛穴からは2~3ヵ月もすると新しい髪が生えてきます。

通常、頭部の髪の毛の約1割が休止期の状態に入っているといわれます。全体で10万本のうちの1割ですから、1万本が3ヵ月の休止期のなかで抜け落ちていくことになります。もちろん、毎日同じ本数抜けるわけではありませんが、平均すると1日に100本程度の髪の毛が抜け落ちることになります。

line

成長期

毛母細胞が分裂を繰り返す期間です。初期の段階では、休止期になくなってしまった毛母細胞が再び生まれ、そして、中期に入ると、毛母細胞が角化しながら髪になって、表皮へと向かって伸びていきます。後期には頭皮から出ている毛化部分が太く、長くなっていきます。期間は男性が3~6年、女性が4~8年。女性ホルモンには髪の成長をうながす作用があるので、一般的に成長期は女性のほうが長いです。

line

退行期

退行期はまずはじめに、色素細胞がメラニンの合成を止めてしまい、また、内部の細胞がやせ細っていきます。分裂を繰り返し、髪を成長させていた毛母細胞の増殖スピードが急速に落ちるのも、この時期です。毛乳頭や毛母細胞を含む毛球部分が、表面に向かって動き出します。このころの毛球部分は、徐々に小さくなっていきます。

休止期

この時期の髪は、完全に成長が止まってしまいます。その下では新しい髪が出番を待っており、古い髪はいつ抜けてしまってもおかしくない状態になっています。力を入れて引っ張っていないにもかかわらず、ブラッシングやシャンプーなどで髪が簡単に抜けてしまう場合の多くはこの休止期にあたるからです。抜けた髪の根元をチェックしてみて、正常な状態であれば毛根が棍棒のようになっているはずです。この時期の毛乳頭は、毛幹部分から離れていて、新たな髪を成長させる準備を始めています。休止期の期間は3~6ヵ月。血行不良などによって、休止期が長引いてしますと、なかなか髪が生えてこなくなる場合があります。

ヘアサイクルの期間

男女の差、個人差、ケアの差によって多少の違いはありますが、健康な髪のヘアサイクルは3年から8年です。なかには、20年近く伸び続ける例外的なケースもあります。また、長い髪を短く切ったときにヘアサイクルがリセットされ、すぐに成長期の初期段階に入ることがあります。不思議なことに、髪の先をそろえる程度に切っただけではリセットされません。

line